ゴルフ大好きオヤジのマサトとしては書かずにはいられない渋野日向子の海外メジャー全英女子オープンゴルフ制覇!
日本人ではレジェンド樋口久子以来42年ぶりの海外メジャー勝利に日本中が沸き返りました、というか2週間経った今週の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」においても”しぶこフィーバー”は続き大勢のギャラリーが詰めかけています。
ゴルフネットワークの岡本綾子の解説が最高!
全英女子オープンゴルフ最終日、渋野日向子が42年ぶりの海外メジャーを勝つという大偉業をリアルタイムで観たいと眠い目をこすりながらテレビにかじりついていました。
もちろんチャンネルはゴルフネットワークです、ゴルフネットワークは解説陣が素晴らしく個性豊かなユニークな解説をしてくれます。
今年の全英女子オープンの解説は岡本綾子(後半のいいとこ取りです)で彼女の解説はステップアップツアーなどでも本音で的確な説明をしてくれるので最も好きな解説者の一人です。
若かりし頃の岡本綾子さん
優勝を決めた18番のバーディーパット、決まった瞬間の岡本綾子の「キャー!ナイスバーディー!」の絶叫は解説者の立場を忘れて一観客としての心からの喜びの雄叫びだった気がしました。
岡本自身、2位が6回と手が届きそうで手に取れなかったメジャータイトル、誰よりも渋野日向子の優勝が嬉しかったのではないかと思います、「本当に良かった、おめでとう!」ってずっと言ってましたからね。
全英女子オープン渋野日向子の4日間の期待度
全英女子オープン初日、6アンダー2位で終えた時点の感想が、「渋野やるじゃん、これで予選突破が見えたかな」くらいの感じで期待度はレベル2くらいでした。
2日目は粘りのゴルフで3アンダー2位をキープ、「渋野スゴ~イ、このまま落とさず来年のシード権目指せ!」と決勝ラウンドの優勝争いは全く期待していない、期待度レベル4かな。
3日目前半でスコアを落とし首位とは6打差まで広がる、なんとかこれ以上落とさないでと祈るような気持ちでバックナインへ、そこから初日同様バーディーラッシュ、6バーディーノーボギーで終わってみれば逆に2打差をつけて単独首位、「渋野は大舞台に強いから、もしかしてあるかも!」期待度レベル9に急上昇。
日本のゴルフファンの期待がかかった最終日、2番ロングホールでバーディーチャンスところが短いパットを外してしまう、こういう取りこぼしは痛いなと思いながら3番ホールへ手堅くパーオン、ところがなんと4パットのダボ!
これまでの渋野と違うこれがメジャーのプレッシャーか、昨年の比嘉真美子の二の舞か、とネガティヴな考えが頭に浮かぶ、しかし渋野は後半がすごいのだ。
バックナインに入って猛攻が始まった、攻めて攻めてリゼット・サラスに追いついた、
同スコアで迎えた18番ホール、優勝を決めたあのバーディーパット何回観てもシビれる、下りの6m強気のパットから勢いの良いボールがカップに吸い込まれました。
渋野日向子の攻めを貫く精神力の強さ
最後のバーディーパット、これこそ今大会での渋野日向子の攻めのゴルフを物語ったパットでした、渋野の脳裏には外れるという考えは全くなかったかのごとく平然と下りの難しいパットを打ちました。
渋野のパッティングスタイルは強めに打ってラインを殺すタイプで、良く”壁ドン”とか言われますがあのパットは”壁ドン”どころか”壁ドカン”くらいの勢いでした。
もしも外れたらと思うとゾッとしますが、渋野には自分の決めたラインを信じ切る強い意志と自分のパッティング技術に確固たる自信があるからこそ、このパットは必ず入るという確信を持って打っていったのだと思います。
岡本綾子も言っていましたが、渋野日向子の精神力の強さはソフトボールのピッチャーとしての経験から来ているのではないか、相手打者との駆け引きや失投して打たれてもそれを引きずっていたらチームのみんなに迷惑がかかるので次の打者との対戦するときは気持ちの切り替えが出来ているというところがゴルフにも役立っているのだと。
渋野日向子と岡本綾子は共にソフトボール経験者でポジションもピッチャー、利き手は違いますが渋野はゴルフを見据えて左打ちにしていたとか、出身地も隣の県と言うことで岡本綾子は渋野日向子に自分の若かりし頃を重ねているのかもと思いました。
自分は掴みきれなかったメジャータイトルを自分の若い頃に似た新人が彗星のように現われあれよあれよという間に初挑戦で偉業を成し遂げた事を一番喜んでいたのではないでしょうか。
自然体だからこそみんなに好かれるスマイルシンデレラ
渋野日向子を観ているとプレーにメリハリがあると感じます、気持ちの切り替えが早くしかもとても自然に出来ているように思います。
プレーに入る前はすごくリラックス出来ていてトレードマークの笑顔に満ちています、ここから他の選手と違う点はショットのイメージ作りの時も笑顔でリラックスしているのです。
イメージが出来上がってクラブを抜いた瞬間にスイッチが入り真剣モードに入りあっという間にプレーを終えます、ショットの出来にかかわらずこの時点で真剣モード終了、またリラックスモードの笑顔に戻ります。
ミスショットの後は苦笑いや悔しいと怒った仕草もしますが、それはリラックスモードに入ってからなので全然後に引きません、このような一連の仕草が実に自然体で行われるのです。
渋野を見ているとご両親が素晴らしい育て方をしたんだなとよく分かります、小さい頃感情を露わにしがちでうまくいかないとふてくされた態度を取った時たしなめたのが、観ている人たちが楽しく思うようなプレーをしなさい、いつも笑顔でいる方が楽しいよということだったとか、あの自然な笑顔はご両親の作り上げた家庭環境によって形成されたんだと理解しました。
岡本綾子がこれから自分を取り巻く環境が大きく変わっていくので流されないようにと危惧していましたが、あのご両親がいれば安心です娘を正しい道に導いてくれますから。
渋野日向子には今後のびのびと大きく育ってほしいものです、東京五輪も期待してますからね。
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