ジャパンタクシー初車椅子、悪戦苦闘で冷や汗!

こんばんは、マサトです。

ジャパンタクシーに乗務するようになって半年が過ぎました。

以前ジャパンタクシーの車椅子乗車拒否の件を書きましたが、自分はYouTubeの動画「JPN TAXI 改良モデル、車いす乗降にかかる時間は実際に短縮できたのか」を何度も見た上で実際に5分位で準備できるよう練習をしておこうと決意していたのですが・・・

日々の稼ぎに追われて(売り上げ=給料ですからね)何もしないまま過ごしてしまいました。

ジャパンタクシーで初めて車椅子のお客様を乗せました

先日午後9時頃無線が鳴りました、近くの日本料理店に15分後の予約です。

配車場所の後に追加情報があり、そこには「UDかJPN指定」とありました、ちょっと嫌な予感がしたのですがとりあえずお迎えに行きました。

駐車場に止めて指定時間にお店にお通して待つこと5分、車椅子の方と奥さんが登場です。

「ヤ・ヤバい」と思いながらも平静を装い行き先を尋ねると1メーターの距離のところ、マニュアル通り車椅子ごとの乗車かどうか、その場合準備に15分~20分程かかるので車椅子を降りての乗車はどうかと勧めてみるが、ザンネンながら車椅子ごと乗りたいとのことでした。

マサトのジャパンタクシー初車椅子乗車に挑戦です。

見るとやるとでは大違い、車椅子の乗車設置に20分強を費やす

まず、座席を折りたたむところから始めました、後部座席は簡単に処理しました、助手席は3回ほどやり直して出来ました。

次にスロープの設置ですがこれも問題なく設置できました。

そして車椅子を車内に乗せます、これには神経を使いました。

男性が乗る車椅子は結構重いのです、しかもこの車椅子かなり高級な車でしっかりした作りになっていました、スロープの幅が狭いので慎重に徐々に押し上げます。

ここでバランスを崩したりしたら大変なことになってしまいますからね、すごく慎重に乗せましたよ。

これって男の私でも結構きつかったので女性ドライバーでは無理ではないかと思いましたね、普通のUD車のようにワイヤーで引っ張り上げるようでないとダメですね。

大変だったのはここからです、車椅子を固定させるベルトが袋に入ったままでどれをどこに使えば良いかチンプンカンプン頭真っ白です。

マニュアルを引っ張り出し見るも全然分からず、車椅子のスポークに引っかけるらしいのだがこの車椅子スポークがないタイプなのです。

多分4カ所止めるのが正しいらしいがもう自己流で2カ所止めて動かないのを確認できたのでO.K!

最後の仕上げはシートベルトの着用です、長さを延長するベルトを付けようとするのだけどうまく設置できない、悪戦苦闘しているとお客さんが「近くだからいいよ」のお言葉、奥さんも「私が押さえてますよ」としびれを切らしちゃった様子。

本当はいけないのだけど、お言葉の甘えてこの状態で出発しました。

3分くらいで着く距離なのでチョーゆっくり走って目的地へ到着。

下車はそれほど時間はかからなかったけれど、車椅子を降ろすのがまた大変で乗せるときよりも神経を使いました。

無線を受けてから実車終了まで50分、売り上げ1,050円

予約の無線を受けてから待ち時間や車椅子の乗車にかかった時間、実車走行時間と降車時間合わせて50分、売り上げは迎車料金310円と1メーター740円の1,050円なり。

夜の忙しくなる時間帯にこれじゃあね、都内のドライバーが乗車拒否まがいの行動に出るのも無理はない、正直なところこのままじゃ車椅子対応は出来ないと言うのが本音です。

自分で体験した感想は、シミュレーションを10回くらいはしないと素早い対応は出来ません、かといって営業時間を削ってまでシミュレーションをやるドライバーがどれだけいるかは疑問です。

これから2020オリンピック・パラリンピックに向けてジャパンタクシーの車椅子乗車拒否が社会的に大きな問題にならないよう業界全体で対策を練らないとダメでしょうね。

各タクシー会社は、全ドライバーが5分程度で車椅子の乗車対応が出来るよう研修を重ね、その時間は営業補償をするといった対策が必要だと思います。

我が社も含めて大手のタクシー会社は接遇に力を入れているようだけど、福祉における接遇の方はもっと大切だと言うことを認識しなければいけません。

これこそが 『お・も・て・な・し』じゃないですかね。

マサトも二度とやりたくない等と言わず、ちゃんとシミュレーションをこなして次はしっかりと車椅子対応したいですね。

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